シブヤ大学④ [シブヤ大学]
今日(2009年11月21日(土))。
シブヤ大学の授業に参加しました。
【教育】
親から虐待を受けるということ ~被虐待児の心理を学ぶ~
2009年11月21日(土)17:00~18:40 教室:ケアコミュニティ・美竹の丘
「授業内容 HP」
http://www.shibuya-univ.net/class/detail.php?id=432
※自分なりに懸命にメモ書きし、資料を基にこの記事を作成していますが、不備な点などがあれば、後日この記事は削除させていただきます。授業内容は、「親から虐待を受けるということ~被虐待児の心理~」という授業です。
NPO法人ブリッジ・フォー・スマイルの小川雅則さんという方が講師でした。
「Bridge for Smile」 HP
http://www.b4s.jp/
小川さんは「3足のわらじ」を履いてる方で。
・心理カウンセラー(キャリアカウンセリング)
・企業研修(メンタルモチベーション)
・NPO活動
以上の3つの活動をやっているそうです。
お人柄はとても優しく、きちんとした方だな。話しやすそうだな、という印象。
「発達心理学」を用いて、分かりやすく、「子供」(ひいては人間)の成長過程などを説明してくれ、そして、その「成長過程」において、「虐待」を受けた子供が、どういう立場に立たされていくのか。
分かりやすく説明してくれました。
あと、授業後に思ったことは。
「コミュニケーション不足は、思った以上に深刻にヒトの人生にダメージをもたらす」ということ。
<授業内容はこんな感じ>
・導入部分
■人類進化の歴史
人類が他の動物よりも進化しているところ。
①人間は「共同作業(コラボ)」することによって、他の動物よりも優位に立っている→言語コミュニケーション能力(社会的対話)の発達
②二足歩行(手が使える)→道具の製作・使用
→この2点の発達により、大脳皮質が進化している。
■生まれたときの能力 「人 VS 動物」
ヒトと動物の違い
離巣性(りそうせい)→シカ・ウマ等→早い段階から巣を離れるため、あらかじめ「顕在性」(世に放たれても上手くやっていける能力)が発達している。
就巣性(しゅうそうせい)→ヒト、ネコ、イヌ等→「顕在性」が未発達で生まれてきている為、「成長」に時間がかかる。※生理学的早産
それ故に、学習能力を用いて、「顕在性」を身に着ける。(4歳児がピーク)
■ヒトが持つ、「潜在能力」を「顕在化」(成長する)ために
・どうすれば学習できる?
→<コラボ>社会的対話(コミュニケーション)が必要
<基本的な発達過程>
■はじめてのコラボ
☆基本的な 人間関係形成の三段階
「向かい合いの関係」(生後~6ヶ月) 向かい合い・・・誰と この人間関係を形成するのか?
・コラボの相手をみつける。⇒自分の欲求を満たしてくれる人、一人(母性的立場の人)を見つけて、「ロックオン」する。⇒この対象者がいなくなると、とても不安になる。
「並び合いの関係」(6ヶ月~12ヶ月) 並び合い・・・はじめての「コラボレーション(共同作業)」
・コラボの実行⇒(親と子)二人で、一つのモノを取り扱う(赤ちゃんは「自分がやった」つもりになる)
「重なり合いの関係」(12ヶ月~24ヶ月) 重なり合い・・・自己内対話(頭の中の会話=思考)をする。
・自己内対話の実施⇒このプロセスを経て、人は学習(成長)する。
この「重なり合い」では、「母性的存在」の人には・・・・
・手を出さないで欲しい
・但し、いつでも振り向けるように、後ろで見ていて欲しい(並びあいの関係に戻れるように)
という接し方で臨むことで、人は、「成長」していくそうです。
そして、「母性的存在」の役割としては、「子供の守護神的存在」が絶対だそうで。
・探索行動の「安全基地」。
・情緒安定の基盤
・絶対的な味方
・心のよりどころ
以上4点が、求められているそうです。そして、「母性的存在」が決してやってはいけないのが、「厳しいしつけ」だそうで。
本来何が起きても「守護」としての存在が求められているのに、その守護的存在の人が子供に厳しくすると、子供は非常に混乱し、成長の妨げになるそうです。
一方で、「父性的存在」の役割は。
これこそ、「しつけ役/指導役」(刺激を受ける相手)の役割が求められていて。
・コラボの相手(1歳以降)
・刺激を受ける相手
・興味、好奇心の対象として、子供の成長過程に必要な存在なのだそうです。
これらを踏まえて、「被虐待児」の特徴とは。(代表例)
①不適格な対人関係
1.無差別的愛着・・・自分を守ってくれそうな人を見つけると、必要以上のスキンシップを求める(母性的存在の欠如による行動)
2.二者関係での異常な緊張・・・二人きりになると、急に緊張する。
例)極端に顔色を伺う。
虐待を受けた時の記憶がフラッシュバックで蘇る。
⇒これらの要因が、健全な「対人関係」を築けず、社交関係が築けないことにより、自分の存在を否定しがちになる。
②人間不信・心理的緊張・・・また叩かれるのでは?捨てられるのではないか?⇒常日頃から、緊張状態に陥ってしまう。
③心理的発達課題の未達成・・・例)防衛機制・・・望ましくない状況に陥ったときに自分を守ろうとする心のメカニズム
<代表例>
「合理化」・・・(意味もなく殴られたりするので)「生まれてきてはいけない存在」、「自分がいるからいけないんだ」という風に考え⇒親からの「虐待」を自分の中で「合理化」する。
結果⇒自尊心の低下につながる。
「置き換え」・・・父性的・母性的存在からの愛情の欠如により、「他人」をその存在に置き換え、過度に愛情を欲求する。
「解離性同一性障害」(多重人格)・・・別人格を作り上げ、虐待を受けているのは、自分自身が作り上げた「別人格」が受けていると思い込ませ、虐待の存在を否定し、自己を正当化する。
④敗者の脚本・・・エリック・バーン氏(エゴグラムが有名)が提唱している、「人生脚本」において、「何をやってもうまくいかない」という「敗者の脚本」を作りがちになる。
(人生脚本の具体例)
・勝者の脚本・・・エネルギッシュ、成功するまで諦めない。
・平凡の脚本・・・普通の人生と歩みたがる。ちょっと頑張って、ちょっと挫折すると諦めがち。
・敗者の脚本・・・何をやってもうまくいかない。覇気がない。
以上のお話しを伺った上で、小川さんは、虐待を受けた子供達に対して、以下の点を心がけて、彼らと接しているそうです。
・第二、第三の守護神的存在になる
・母性的態度&父性的態度を使い分けて、(子供達と)接する。
※社会的マナーを守るという前提で。
残念ながら、「虐待」の件数は増加傾向にあり、特に「母親」からの虐待がほとんどだそうです。
その背景には、近隣住民とのコミュニケーションの欠如、核家族化における祖父母等の高齢者とのコミュニケーションの欠如があるらしく。
「母親」という存在が孤立しがちにあるらしいです。
必ずしも、誰に責任があるとは言い切れない、複雑なこの問題。
私も、こういう公共の場で、この問題に対し、どの様な意見を書けばよいのか、正直迷うところがあります。
ただ。
この様な問題を「理解」し、対処法などを考えるとか。
いざ自分が母親になった時、子供と接するときにはどのような言葉をかけ、どの様に接すればよいのか。
無駄なことかもしれないけれど、あらかじめ考える必要性はあると思いました。
今日、この授業に参加して、本当によかったと思っています。
シブヤ大学の授業に参加しました。
【教育】
親から虐待を受けるということ ~被虐待児の心理を学ぶ~
2009年11月21日(土)17:00~18:40 教室:ケアコミュニティ・美竹の丘
「授業内容 HP」
http://www.shibuya-univ.net/class/detail.php?id=432
※自分なりに懸命にメモ書きし、資料を基にこの記事を作成していますが、不備な点などがあれば、後日この記事は削除させていただきます。授業内容は、「親から虐待を受けるということ~被虐待児の心理~」という授業です。
NPO法人ブリッジ・フォー・スマイルの小川雅則さんという方が講師でした。
「Bridge for Smile」 HP
http://www.b4s.jp/
小川さんは「3足のわらじ」を履いてる方で。
・心理カウンセラー(キャリアカウンセリング)
・企業研修(メンタルモチベーション)
・NPO活動
以上の3つの活動をやっているそうです。
お人柄はとても優しく、きちんとした方だな。話しやすそうだな、という印象。
「発達心理学」を用いて、分かりやすく、「子供」(ひいては人間)の成長過程などを説明してくれ、そして、その「成長過程」において、「虐待」を受けた子供が、どういう立場に立たされていくのか。
分かりやすく説明してくれました。
あと、授業後に思ったことは。
「コミュニケーション不足は、思った以上に深刻にヒトの人生にダメージをもたらす」ということ。
<授業内容はこんな感じ>
・導入部分
■人類進化の歴史
人類が他の動物よりも進化しているところ。
①人間は「共同作業(コラボ)」することによって、他の動物よりも優位に立っている→言語コミュニケーション能力(社会的対話)の発達
②二足歩行(手が使える)→道具の製作・使用
→この2点の発達により、大脳皮質が進化している。
■生まれたときの能力 「人 VS 動物」
ヒトと動物の違い
離巣性(りそうせい)→シカ・ウマ等→早い段階から巣を離れるため、あらかじめ「顕在性」(世に放たれても上手くやっていける能力)が発達している。
就巣性(しゅうそうせい)→ヒト、ネコ、イヌ等→「顕在性」が未発達で生まれてきている為、「成長」に時間がかかる。※生理学的早産
それ故に、学習能力を用いて、「顕在性」を身に着ける。(4歳児がピーク)
■ヒトが持つ、「潜在能力」を「顕在化」(成長する)ために
・どうすれば学習できる?
→<コラボ>社会的対話(コミュニケーション)が必要
<基本的な発達過程>
■はじめてのコラボ
☆基本的な 人間関係形成の三段階
「向かい合いの関係」(生後~6ヶ月) 向かい合い・・・誰と この人間関係を形成するのか?
・コラボの相手をみつける。⇒自分の欲求を満たしてくれる人、一人(母性的立場の人)を見つけて、「ロックオン」する。⇒この対象者がいなくなると、とても不安になる。
「並び合いの関係」(6ヶ月~12ヶ月) 並び合い・・・はじめての「コラボレーション(共同作業)」
・コラボの実行⇒(親と子)二人で、一つのモノを取り扱う(赤ちゃんは「自分がやった」つもりになる)
「重なり合いの関係」(12ヶ月~24ヶ月) 重なり合い・・・自己内対話(頭の中の会話=思考)をする。
・自己内対話の実施⇒このプロセスを経て、人は学習(成長)する。
この「重なり合い」では、「母性的存在」の人には・・・・
・手を出さないで欲しい
・但し、いつでも振り向けるように、後ろで見ていて欲しい(並びあいの関係に戻れるように)
という接し方で臨むことで、人は、「成長」していくそうです。
そして、「母性的存在」の役割としては、「子供の守護神的存在」が絶対だそうで。
・探索行動の「安全基地」。
・情緒安定の基盤
・絶対的な味方
・心のよりどころ
以上4点が、求められているそうです。そして、「母性的存在」が決してやってはいけないのが、「厳しいしつけ」だそうで。
本来何が起きても「守護」としての存在が求められているのに、その守護的存在の人が子供に厳しくすると、子供は非常に混乱し、成長の妨げになるそうです。
一方で、「父性的存在」の役割は。
これこそ、「しつけ役/指導役」(刺激を受ける相手)の役割が求められていて。
・コラボの相手(1歳以降)
・刺激を受ける相手
・興味、好奇心の対象として、子供の成長過程に必要な存在なのだそうです。
これらを踏まえて、「被虐待児」の特徴とは。(代表例)
①不適格な対人関係
1.無差別的愛着・・・自分を守ってくれそうな人を見つけると、必要以上のスキンシップを求める(母性的存在の欠如による行動)
2.二者関係での異常な緊張・・・二人きりになると、急に緊張する。
例)極端に顔色を伺う。
虐待を受けた時の記憶がフラッシュバックで蘇る。
⇒これらの要因が、健全な「対人関係」を築けず、社交関係が築けないことにより、自分の存在を否定しがちになる。
②人間不信・心理的緊張・・・また叩かれるのでは?捨てられるのではないか?⇒常日頃から、緊張状態に陥ってしまう。
③心理的発達課題の未達成・・・例)防衛機制・・・望ましくない状況に陥ったときに自分を守ろうとする心のメカニズム
<代表例>
「合理化」・・・(意味もなく殴られたりするので)「生まれてきてはいけない存在」、「自分がいるからいけないんだ」という風に考え⇒親からの「虐待」を自分の中で「合理化」する。
結果⇒自尊心の低下につながる。
「置き換え」・・・父性的・母性的存在からの愛情の欠如により、「他人」をその存在に置き換え、過度に愛情を欲求する。
「解離性同一性障害」(多重人格)・・・別人格を作り上げ、虐待を受けているのは、自分自身が作り上げた「別人格」が受けていると思い込ませ、虐待の存在を否定し、自己を正当化する。
④敗者の脚本・・・エリック・バーン氏(エゴグラムが有名)が提唱している、「人生脚本」において、「何をやってもうまくいかない」という「敗者の脚本」を作りがちになる。
(人生脚本の具体例)
・勝者の脚本・・・エネルギッシュ、成功するまで諦めない。
・平凡の脚本・・・普通の人生と歩みたがる。ちょっと頑張って、ちょっと挫折すると諦めがち。
・敗者の脚本・・・何をやってもうまくいかない。覇気がない。
以上のお話しを伺った上で、小川さんは、虐待を受けた子供達に対して、以下の点を心がけて、彼らと接しているそうです。
・第二、第三の守護神的存在になる
・母性的態度&父性的態度を使い分けて、(子供達と)接する。
※社会的マナーを守るという前提で。
残念ながら、「虐待」の件数は増加傾向にあり、特に「母親」からの虐待がほとんどだそうです。
その背景には、近隣住民とのコミュニケーションの欠如、核家族化における祖父母等の高齢者とのコミュニケーションの欠如があるらしく。
「母親」という存在が孤立しがちにあるらしいです。
必ずしも、誰に責任があるとは言い切れない、複雑なこの問題。
私も、こういう公共の場で、この問題に対し、どの様な意見を書けばよいのか、正直迷うところがあります。
ただ。
この様な問題を「理解」し、対処法などを考えるとか。
いざ自分が母親になった時、子供と接するときにはどのような言葉をかけ、どの様に接すればよいのか。
無駄なことかもしれないけれど、あらかじめ考える必要性はあると思いました。
今日、この授業に参加して、本当によかったと思っています。







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