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過去LIVE⑫ ~RADIOHEAD 2004.04.18 in幕張メッセ国際展示場 9~11番ホール~ [過去LIVE]

ヘイル・トゥ・ザ・シーフ (CCCD)

ヘイル・トゥ・ザ・シーフ (CCCD)

  • アーティスト: レディオヘッド
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2003/06/02
  • メディア: CD

Ok Computer

Ok Computer

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Emd/Capitol
  • 発売日: 1997/07/01
  • メディア: CD

幕張メッセ・国際展示場9~11番ホール。

「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」以来か・・・・・ここに来るの。
とまあ少し感傷的になってしまったが、そんなものはすぐに吹き飛んだ。

開場時刻少し前(午後2時40分頃)に、会場にたどり着き、短大時代の軽音部の先輩と談笑しながら、ふと耳を澄ますと、リハーサル中の彼らの音がかすかに聞こえてくる。
「2+2=5」。

やるんだ。この曲はやるんだ。

先輩と二人で、興奮しながら、荷物をまとめ、ロッカーに放り込もうとした。
そしたら。

そのロッカー、しょっちゅう使われすぎているのか、もうコイン入れの部分がバカになって、コインが全部入りきらなくて、肝心の鍵が閉まらず、イベント会社の兄ちゃん呼びつけて修理してもらったものの、直りきらず、仕方がないので、他のロッカーに荷物を入れるという、どっちらけの結果になってしまった。

整理番号が421~422番という、このライブにしては破格の好番号で、入場できた私たちは、「AR」のブロックの中に入った直後、真っ先に最前列目指して走った。
そして、向かって右手・ジョニー・グリーンウッド(ギター・キーボード)側の前から4列目の位置につけ、異様な興奮を胸に、開演を待った。

「RADIOHEAD」。
現時点で、このバンドを上回るバンドは、存在しないだろう。
トム・ヨーク、エド・オブライエン、ジョニー・グリーンウッド、コリン・グリーンウッド、フィル・セルウェイ。
この高度な頭脳、技巧を持ち合わせた人間が集結した、現代ロック最大の奇蹟。

それが、「RADIOHEAD」。
ライブ、という観念で観たら、私は彼らに匹敵する圧倒的な存在感を見せ付けられたのは、「BJORK」位のものである。
2001年10月。日本武道館。
「KID A」、「アムニージアック」という2つの作品が発表された直後の来日単独公演で、私は今までにない衝撃を受けた。
こんなライブがあるのか。
圧倒的な想像力、表現力そして、世界に対する深い深い造詣と高度な学識。
この要素はバンドメンバー全員が持っている。
そして、バンドメンバー全員が、深い教養とそれに見合う音楽の表現能力とお互いの才能を尊重するだけの器量がないと、この楽曲の魅力は100%発揮できないし、そして楽曲そのものを生かすことは出来ない。
それを彼らは、世界中で、もう何年も何年も何回も何回も、いたる所でやってのけ、ほとんどの場所で高い評価を受けてきた。

それがどれほどのものなのか。

この日、私はまざまざと見せ付けられた。
間近で観て、本当に見せ付けられた。

まだ日が高く、開場には隙間を縫って漏れてくる日の光がまだ勢いよく会場を照らす。
そんな中で見る「RADIOHEAD」ってどうなんだろう・・・・?
と、先輩と二人で喋っていた。
不思議とあのライブ間際に訪れる言いようのない緊張感に胸が押し潰されることはなかった。
妙に、落ち着いていた。

そして、電飾が落ち、彼らが現れた。
トムは、すっごく嬉しそうだった。
ステージに現れたメンバー全員、目の前に現れた「RADIOHEAD」の面々に発狂する私たちを、まるで自分たちの子供のようになんとも愛しそうに見つめたエド(ギター)やコリン(ベース・そしてジョニーの実兄)、そしてトムの笑顔が印象的だった。

「コンニチワ!」と楽しそうに高々と手を上げて、勢いよく礼をする。
フレンドリーな雰囲気の中、「2+2=5」でライブが始まった。
絶叫で、全員はトムの声を聞く。歌えるものは、歌う。

すいません、これ以降の曲、覚えているものは覚えていて、曲の推移がどうだったか?
というレビューは書けません。
と、いうのも。
このライブが終わった翌日(ってか書いている今現在の話なんだけど)に私はひどい頭痛と吐き気を催してしまい、記憶がだんだんとあいまいになってきているのです。

しかし、覚えている限りでは、「SIT DOWN、STAND UP」、「Sail to the Moon」、「 Go To Sleep 」、「Where I End And You Begin 」、「We Suck Young Blood」、「THERE,THERE」、「THE NATIONAL ANTHEM」、「Paranoid Android」(←たぶん、これはやったと思う。)、「 I Might Be Wrong 」(←これは、絶対にやった)、など。
特に、「We Suck Young Blood」の時、オーディエンス達が手拍子を取ってたんだけど、エドが、笑いながら「違う、こうやるんだよ。」といって、まず一旦オーディエンスの手拍子を静止し、トムの弾くピアノのメロディーと声に合わせて、一緒に手拍子を取ってくれた。
そして、エドが演奏などでリードができなくなったときには、コリンがその役目を引き受けてくれた。
その、観客とのやりとり一つ一つを取ってみても、この日のライブは、今まで見てきたどのライブよりも、彼らの人間性を知る上でも、自分にとって「いいライブ」だった。
それは、間違いない。

そして、途中ジョニーが、いきなりNHKのラジオにチャンネルを合わせ、いきなりイラク関連のニュースをサンプリングし始めたりしたのには、ものすごく衝撃的で、とても面白かった。

この日、たぶんトムよりもジョニーの方が存在感あったように思える。
ってか、こんなにジョニーって目立つタイプだったっけ?ってのが率直な印象だった。
最初の「RADIOHEAD」のライブを観た時、確かに印象に残るタイプ(とはいえ、自分にとってはフィルとコリンが一番だった)だったけど、「サマソニ」では「トムとエド」、今回は、ジョニーだった。
しかし、「RADIOHEAD」のステージにおいて、トムが大体の主役、ってことは分かったんだけど、今回のライブについては、主役が次々に入れ替わる、そんなステージだった。
それぞれ、曲ごとにリーダーが違う。
演奏するに当たってエース的な存在のトム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド。
 そして、彼らの楽曲を寸分の狂いもなく表現し、盛り上げていく、エド、フィル、コリン。

実際、圧巻だったのが「THERE,THERE」だった。
何かにとりつかれたかのようにドラムを叩くジョニー。
そして、そのジョニーの様子をじっとみつめ、ジョニーのリズムにピタリと照準を合わせるエド。
トムのギターと素晴らしい声が激しいドラムの音に綺麗に溶け込んでいき、コリンのベース、フィルのドラムがリズムの根幹を見事に形成する。

トムの声が、会場全体に響き渡る。
暗く、重くのしかかるビートとは対照的に、苦しみにもだえつつも、その清廉な歌声が見事なコントラストを描いて、心に深く響いてくる。
食い入るように、何かすがるように。
私はステージをずっと見つめていた。

時に、奥底にうごめく怒りのようなどす黒い感情をいっぺんに吐き出し、時に、目の前で行われている演奏を聞きながら、一生こんな楽曲を作り出すことが出来ないだろう、という自身への後悔やら苛立ちやら、嫉妬やら。
ま、そんな風に生まれてきて育ってきたんだし、頭の出来なんか元々違うんだし、彼らのようになろうなんて大それたことを思うこと自体間違ってるんだけど。(作曲勉強したこともないし)
けれど、楽器を弾くことを止めた、詞を書くのを止めた。
そんな自分のふがいなさを、あらためて呪った日でもあった。
今にいたる膨大な時間を、なぜ音楽に注げなかったのか。
たぶん、今後彼らの楽曲に触れるたび、そう思うんだろうな。

時折、ジョニーと視線が合った。
狂った。
けれど、こんなバカ女がいくら彼らのことを称えるようなことを書いても、いくら彼に対し尊敬とある意味の「愛情」(といっても、別に恋愛感情とは違いますよ)を注ごうとも、決して交わることはないんだろうなあ。気持ちが通じ合うという意味で。そう、思ったとき、ちょっと哀しかった。

あと、最後に。
「国際展示場」のライブは基本的に楽しめない。
音が悪い。そこが一番引っかかる。
いっつもそうだ。
「リンプ・ビズキット」、「レッチリ」、「ミッシェル」のラストライブ、そして今回。
はっきり言って、ここをキャパにするなよ!!全部が全部楽しめなかったぞ!!
そして、「SUMMER SONIC 03’」の方が良かったかも。
なぜなら、曲の流れ自体も、「SUMMER SONIC」の方が自然で、もっともっとハッピーだったから。
そう考えると、「レディへ」のライブにしちゃ、楽しめなかった。残念。

あと、途中のトムのピアノ演奏で、横にあったカメラに、トムが瞬殺ものの笑顔で「カモーン」と客を煽ってる姿にヤられた。ありゃ、マジ反則だ。世界中であんなことやって、キャーキャー言われれば、・・・・・・楽しいだろうなあ。うらやましいなあ。

2005年注釈:レディオヘッドファンに怒られそう。この記事。でも、このときのライブは、なんかキャパがでっかくなりすぎた感じで、妙な感じだった。前で見れたから良かったものの。

近日、また一人イラクで犠牲になった方がいらしたが、このライブの時、人質が解放された(2回目の、男性二人が人質となった時)というニュースをタイミング良く聴けたのは、ある種の『運命』みたいなものだったのか。今、トム・ヨークはどんな風景を見ているのか。そして、次にどんな音を聞かせてくれるのか気になる。

まあ、まだ先のことだとは思うんだけどね。

 


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